2007年07月28日

レコードあんぐらあ音楽倉庫/スターリン・豚に真珠(7/29)

あんぐらあ音楽倉庫

このコーナーは、大和高田は大谷にある中古レコード&CD買取販売専門店:「レコードあんぐらあ」からご提供いただいた貴重な音源と、オーナー北嶋氏のコメントを合わせてご紹介させていただくコーナー。

今回は、てんぷら、てんぷら、てんぷら、お前だっ!の遠藤みちろう氏が率いていたザ・スターリン!
(元・ブランキー/現ロザリオス・フリクションの中村達也君も在籍してました!というアルバムでそのプレイが聴けます!私はこれが一番大好き!忍者のピクチャーレコードでした!水銀最高!)



「本日は、近年、全国をギター一本抱えてライブ活動を行っている「遠藤みちろう」さんの、パンク・バンド

「ザ・スターリン」

時代の曲を紹介いたします。

ザ・スターリンは私が思うところですと、結成は1980年と遅いのですが、「マイナー・シーンから出た日本最初の本格的パンク・スタイルのバンド」で当時は案外こういったストレートなスタイルのパンク・バンドは少なかった印象があります。
(「アナーキー」は最初からメジャー・レーベルからの登場でした。)

ザ・スターリンは「自閉体」と言うバンドを母体として1980年に結成。
関西初登場となった'81年の「磔磔」でのライブは私も見ましたが、放送では具体的な説明が出来ませんが、かなり強烈なライブ・パフォーマンスを見せてくれました。

今日お届けするのは、結成2作目の「5曲入りEPレコード」「スターリニズム」より、

「豚に真珠」
です。」



ザ・スターリン・メンバー

遠藤ミチロウ - ボーカル

◎ ギター
金子あつし (1980年 - 1981年) - 初代ギター
タム (1981年 - 1982年) - 2代目ギター
結成当時、靴職人として働いていた経歴を持つ。脱退後はADKというレーベルを設立したが、その後消息不明となる。
藤岡良次雄 (1983年) - 3代目ギター
原爆オナニーズから参加。脱退後は中村達也とTHE GODを結成。
JUNE-BLEED (ザ・ウィラード)(1984年) - 4代目ギター
北田昌宏 (1984年・ex INU) - 5代目ギター
小野昌之 (ex ALLERGY) (1984年 - 1985年) - 6代目ギター

◎ ベース
杉山晋太郎 (1980年 - 1983年) - 初代ベース
全くベースを弾けなかったがスターリン加入のために練習した。また晋太郎は脱退後、ソロ活動等を経て、音楽業界から引退。山小屋の経営を始める。その後1996年にアルコール中毒で死去。
尾形テルヤ (1983年) - 2代目ベース
肥後宏(1984年 - 1985年) - 3代目ベース

◎ ドラムス
乾純 (1980年 - 1982年、1984年 - 1985年) - 初代+5代目ドラムス
小田ヒトシ (1982年) - 2代目ドラムス
中田ケイゴ (1982年) - 3代目ドラムス
中村達也(元BLANKEY JET CITY) (1983年) - 4代目ドラムス
ツアー中のドラマーとして加入。当時高校生だった彼はスターリンのオーディションを受けるために髪型をモヒカンにして挑んだ。しかし、後に学校で先生にこっ酷く叱られることになる。


再結成スターリン

山盛愛彦 - 初代ギター
斉藤律 - 2代目ギター
西村雄介 - 初代ベース
安達親夫 - 2代目ベース
三原重夫(元ルースターズ) - ドラムス

(以上ウィキペディアより)

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B6%E3%83%BB%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%83%B3

スターリンファンサイト

http://stalin-data.hp.infoseek.co.jp/



レコードあんぐらあ

TEL/FAX0745-53-1660

大和高田市大谷454-7(近鉄築山駅からR165沿い西へ徒歩3分)

営業時間12:00~20:00(定休・火)

http://record-angler.com/
  


Posted by PONーCHANG!(ぽんちゃん) at 01:46Comments(0)ROCK・音楽

2007年07月28日

泉谷しげる/翼なき野郎ども・黒いカバン(7/29)

今週のスペシャル・ミュージックディナーのコーナー

(ここでは、毎回、私・ぽんちゃんが、手前勝手に洋邦・新旧・アマチュア・プロ問わず一人/一組のアーティストにスポットをあて特集を組み、コンパクトにまとめて紹介するコーナーであります。)
毎週、曲者で、ROCKIN’なヤロウ/メロウを御紹介したいと思いますので、是非お楽しみに!


今週は、Dr.コトー等のドラマや映画に出演し、今や役者としてのイメージの方が、フォーク/ロックシンガーのそれを完全に圧倒し、いい作品(楽曲)を沢山、世に向けて発表しているにも関わらず無常にもその本業の部分に関しては、何か時代(トキ)と共にオミットされてしまっているような、怒れるオヤジシンガー・地震・雷・火事・

泉谷しげる

さんをご紹介!



まぁ単純に、いい歌い手だから若い人達にも知って貰いたいという気持ちから今回ご紹介というのも嘘ではないが、それ以外にこんなきっかけもあったのです!

実は過日、インターネットで、Yahooのニュースを見ていたところ、以下のような内容の事柄が配信されていました。

「「放送禁止歌」ラジオ特番で一挙放送

7月20日6時5分配信 スポーツニッポン

 国内で発売中止や放送自粛にあった歌の数々をTBSラジオが一挙に放送、紹介する。22日午後7時から特別番組「TABOO SONGS~封印歌謡大全」を編成。封印された背景などに触れながら、問題視された部分も放送。それぞれの歌に込められた本来のメッセージを解き明かす。

 さまざまな理由で長く放送されなかった“封印歌”の数々を、TBSが一挙に解禁する。

 戦中に軍部によって発売を禁止された渡辺はま子の「何日君再来」をはじめ、戦後の59年に民放連が定めた「放送音楽などの取り扱い内規」に抵触し、リストアップされた岡林信康「手紙」、山平和彦「放送禁止歌」など約20曲。

 新潟県中越沖地震で柏崎刈羽原発の火災があったタイミングでもあり、原発を問題視した内容のため発売中止に追い込まれたRCサクセション「サマータイム・ブルース」や、今年3月に肝細胞がんで死去した鈴木ヒロミツさん(享年60)が在籍した「ザ・モップス」の「ブラインド・バード」(作詞阿久悠)も放送される。

 TBSラジオの三条毅史プロデューサー(41)は「日本の音楽史の遺産として見直す機会をつくりたかった。1つの言葉だけを取り上げて判断するのではなく、歌全体のメッセージに耳を傾けてもらえれば」と企画意図を説明。番組の趣旨から、編成局も“封印歌”の一挙放送を了承した。

 テーマ別に分けた3部構成の2時間番組で、4月に「封印歌謡大全」を執筆した石橋春海氏が1曲ずつ解説。人気ラップグループ「ライムスター」の宇多丸(38)も作り手の立場から語る。

 76年に殺人罪で実刑判決を受け、全作品が発売中止になった克美しげる(70)の代表曲「さすらい」も放送。事件後初めて流されることになり、克美は「本当に私の歌がラジオから流れるんですか?」と驚きながら「若い人に知ってもらうのはうれしい。もちろん、ラジオを聴きます」と話した。」


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070720-00000019-spn-ent


実は私も、この番組の前身である「Swinging Street」なる番組(もち、FM81.4からオンエアーされてましたっ!)で、昨年の大晦日の晩に「放送禁止歌」の特集を組み、当時の社会情勢や、時代の空気から自主規制やお門違いの排斥を受け、公における発表の機会を奪われてしまった、例えば岡林さんの「チューリップのアップリケ」や「手紙」、ジャックスの「カラッポの世界」や村八分の「あっ!」といった(その他にも頭脳警察・パンタさんや三上寛さんもお掛けした筈!)曲に今一度SPOTをあて「言葉とは一体何なのか?」「表現の自由とは?」といった内容をみんなで真剣に考えてみようとばかりに企画を組んだわけですが…。

そのときtextとして手に取ったのが解放出版社刊の「放送禁止歌」という本で、或る時、たまたま深夜の時間枠で、関西TVにてオンエアされていた、「森達也」さんと言うドキュメンタリー作家が手掛けた同名タイトルの番組を見て、「何やこれは?」と許りに興味を持ち、後日、それがデーブ・スペクターさん監修のもと、1冊の本として発売されたのを見逃さず、すかさず購入し、この時、色々と情報を引用させてもらった次第。



岡林さんはじめ、赤い鳥の「竹田の子守唄」や、三上寛の「夢は夜ひらく」等がその本の中では題材として取り扱われていて、勿論今回ご紹介する泉谷さんの「戦争小唄」や「黒いカバン」もそのターゲットとされ放送禁止となり、長い間世間において陽の目を見ることは無かった…。

~♪時代する都市よ。その安全のために、あらたな差別を産み落とす♪~
                                    (♪ハレルヤby泉谷しげる)


ネットカフェ難民に、ワーキングプア…。
格差社会は更に進み、富める者は富み、貧しきものは更に貧しくと。
上の曲の歌詞はまさに言いえて妙、こんな今と言う時代がやがて来ることを予見してたようで、その感覚の鋭さにはただならぬものがある。(と私は評し思っている。)

ハレルヤのみならず、泉谷さんの曲は、歌詞自体ロジカルではなく、いわばパラノイアチックで大いに感覚に頼った仕上がりであるが為に、???と一聴だけでは分からないところもあろうが、その散りばめられた一語一語にはパワーがあり、きちんと時代と呼応するような熱、或いは隠された問題を鮮やかに看破するヒントが秘められているのだ!


~♪季節のない町に生まれ、風のない丘に育ち、夢のない家を出て、愛のない人に逢う♪
    ♪人のために良かれと思い、西から東へ駆けずり回る。
             やっと手にした優しさは、いとも容易くしなびた♪
     今日で総てが終わる。今日で総てが変わる。
           今日で総てが報われる。今日で総てが始まるさ♪~ 
                               (春夏秋冬by泉谷しげる)  


どの曲も味わい深い滋味に溢れていて、本当に魅力的だ!

ということで、以上のようなきっかけもあり、今回はそんな泉谷さんの曲を2曲オンエアー! 

1)翼なき野郎ども(ギター1本だけで、滅茶苦茶暴力的!91バージョン)

そして、問題の…(これはかなり初期の作品であるがゆえに、高石ともやさんや、岡林さんの影響が大。表現の仕方もめっちゃ直截的でありますが…。)

2)黒いカバン(91バージョンで!)

聴いてください!  


Posted by PONーCHANG!(ぽんちゃん) at 01:10Comments(0)ROCK・音楽