Swinging Street Second! Inside Blog!

今週のスペシャル・ミュージックディナーのコーナー

（ここでは、毎回、私・ぽんちゃんが、手前勝手に洋邦・新旧・アマチュア・プロ問わず一人/一組のアーティストにスポットをあて特集を組み、コンパクトにまとめて紹介するコーナーであります。）
毎週、曲者で、ROCKIN’なヤロウ/メロウを御紹介したいと思いますので、是非お楽しみに！

ハイ、という訳で今週は、名門・灘中・灘高校を卒業。（私の大学の先輩でもあります。この著者！一寸自慢…。）大学を出た其の後、宣伝会議のコピーライタ－講座を通じ、広告屋となり、サブカル雑誌として一世を風靡した「宝島」に連載した全く持ってナンセンスな広告漫画「かねてつ・啓蒙かまぼこ新聞」が大ヒット、また朝日新聞連載の「明るい悩み相談室」で更にブレイク、それらをキッカケに一介の広告屋から作家へと華麗に転向、自分自身のアル中体験をベースとした｢今夜すべてのバーで｣で、第13回吉川英治文学新人賞、ベストセラーにもなった、かの有名な「ガダラの豚」で、第47回日本推理作家協会賞長編賞を受賞し、また、作家として活躍する傍らで、マネージャーのわかぎえふさん等と共に笑撃劇団「リリパットアーミー」を旗揚げ、劇作家兼役者を務めたり、ロックバンド「ＰＩＳＳ」や「らも＆マザーズボーイズ」を率いてはボーカル＆ギター、作詞作曲を手掛け活躍。しかして、2004年７月２６日、食事に行った先の中華料理店の階段から転げ落ち、脳挫傷・外傷性脳内血腫で52年の生涯に幕を下ろした天才はたまた狂人と其の線引きに苦慮してしまう奇人・変人「中島らも」さんにスポットをあて、2006年・8/25、白夜書房から、盟友・末井　昭氏の手によって刊行された書籍「何がおかしい」につけられた秘蔵ＣＤから、今晩は彼の弾き語りの遺作をＯＮ　ＡＩＲさせて頂きます。

今日お届けする曲は…

①いいんだぜ

②尖ったエンピツ

（以上中島らも）

尚、楽曲「いいんだぜ」には、一部不適切と思われる表現がありますが、2006年７月に著者・ご遺族のもとより、未修正でＣＤに収録され発売されておりますので、今回そのままＯＮ　ＡＩＲさせて頂きます。加えて、これは近くの町立図書館で借りてきた書籍についていたＣＤでしたし…。公共の場所に隠されもせず堂々と鎮座ましましていたんですからね、大丈夫でしょ。
それに、歌詞をじっくり聴けば解ると思いますが、悪戯に差別を助長するものではなく、逆に清志郎の「付き合いたい｣と同じく、色眼鏡を持って差別などせず愛してあげるといった見事なまでの博愛スピリットに満ちた珠玉のナンバーだと思いますしね！
言葉尻のみを捉えて目くじら立てる人こそが差別主義者/レイシストといえる！
これは人の心の暗部をあぶりだす究極の踏み絵だ！…ハイ…。
ではどうぞ！