2007年11月15日

石野見幸さんを偲んで…。(11/18)

11/8に亡くなられた石野見幸さんを偲び、予定を変更して11/18(日)21:00~22:00まで(再放送は23日、午前2:00~3:00)は、「カレント」全曲オンエアーします。可聴地域の方はぜひお聴きください。
また、お聴きになれない方は、このブログに番組内容(今回、何時も以上に話がかなりとっ散らかってしまいましたが…)UPしておきますので、カレント聴きながら御覧下さい。



皆さん、今晩は。
これからの1時間は、このFM81.4、FM西大和からお届けさせていただきます、「Swinging Street Second」にお付き合いくださいませ。
お相手させていただきますのはDJ PONCHANG!ことT・KARAKAMAで御座います。
さて既にニュース報道などで、ファンのみならずともご存知のことかとは思いますが、去る11/8(木曜日)、午後3時頃、ジャズ・シンガーの石野見幸さん(本名・美幸さん)が、残念ながら神戸の病院で「がん性腹膜炎」の為に35歳の若さながらお亡くなりになりました。
思い返せば昨年12月9日、偶然目の当たりにしたお昼のワイドショーを通じ、がんにより余命一ヶ月という過酷な宣告を医師から受けながらも、ひたむきに命の炎を燃やし続けては真摯に人生と向かい合い、大好きなジャズを懸命に歌うそんな彼女の姿に胸を打たれ、今日に至るまで私は彼女の私設応援団宜しく、精一杯のエールと共に少しでも何か具体的にお手伝い出来ることはないかと考え、甚だ微力乍らも宣伝広報部長をかってでるかのごとく、この番組やブログを通じファンの一人としてバックアップさせてもらってきました。
 7月16日のブルーノート大阪では、楽しくも和気藹々なるサマーライブを開催。喝采と拍手の渦巻く中、熱唱。クオリティーの高い歌と力強い演奏で大成功を収めました。(勿論私もその日のステージを見るべく、ブルーノートに駆けつけました!)更にはその勢いを駆って、東京は赤坂にある宇崎竜童・阿木耀子のおしどり夫婦がオーナーのお店「ノーヴェンバーイレブンス1111」で、横田明紀男BANDと共にステージに立っては、その魅力溢れる歌声を今度は東のファンに向けて披露する筈だったのですが、結局歌を唄えるコンディションにはないということで一旦キャンセル。治療に専念して、「今一度仕切りなおしを」と努力していたその矢先、力尽きては我々が住む世界とは違うところへ、羽衣をまとって、本当の天女として旅立たれていってしまった訳です。
日々、抗がん治療による痛みとの戦い。それでもジャズを歌うことへの情熱を忘れず、また、再びステージに立つチャンスは到来するだろうと信じて、最後の最後まで彼女は持ち前の辛抱強さで乗り切ろうと思っていた筈です。でも、10月10日のHPでのメッセージを最期に、見幸さんは延命治療を拒み、潔い死を望まれたいうことです。
私の元には、今micoさんから頂いた直筆の手紙とポスター、そして何本かのメールが『あの日』のまんま残されています。
そして、その中にこんな一文があります。
~細々ながら歌を愛し音楽に支えられて来たこのあたしは、ジャズを歌うようになりやはりブルーノートは高いハードルとしてほんのりと夢見てきました。また今年の夢と掲げる事で自分を奮い立たせて参りました。苦しくも病気を通じて出演することを恥と思う日もありました~
これは最愛のお父様を亡くされた後に頂戴したメールですが、「病気を通じて出演することを恥」というのは、きっと頑張りやの彼女としては「同情されての出演なんて!」という、アーティスト/シンガーとしてのプライドが、正当に評価され実力で勝ち取りたいという真っ直ぐな想いがその台詞を言わしめるに至ったと思うのですが、でもその後に「ありました」と続くのは、これは応援してくれる人達のために、また同じ病気で苦しむ人たちへの励まし・後押しが自分に出来ればというところから思い直して、改めてそのステージに向け力強く準備を始められたという決意表明だったと解釈しています。
で、実際に、その当日のブルーノートのステージというのは、私のみならず御覧になった方々すべてが同じ印象をお持ちになったことだろうと思うのですが、歴代、そのステージを華やかに飾った有名ミュージシャン達と十二分に渡り合うだけの素晴らしく内容の充実されたライブを披露してくれて、純粋に楽しい「奇跡の一夜」として鮮やかに、今も脳裏に記憶されています。
いずれにしても、何時かは一度、番組の1時間枠を全て費やし、石野さんの特集をしようと思っていた訳ですが、まさかそれがこんな追悼という形で行うことになってしまうとは思ってもいませんでした。
兎に角、今日はブルーノートのLIVEのそれと同じように素晴らしい楽曲が沢山網羅され、石野さんの魅力満載の「カレント」から、時間の許す限り彼女の歌声をオンエアー。そして静かに彼女の生前の姿を偲びたいと思います。
それではどうぞ!

1.I’ve Seen That Face Before(LIBERTANGO)
アイヴ・シーン・ザット・フェイス・ビフォア
2. I’m a Fool to Want You
アイム・ア・フール・トゥ・ウォント・ユー
3. Goody! Goody!
グウディー・グウディー
4. 粋な別れ
5. Coracao Vagabundo
コラサォン・ヴァガブンド

石野見幸さん・プロフィール

兵庫県出身。神戸女子短期大学を卒業後、メイクアップアーチストを志し、その仕事と共に、この時期より「ジャズ・ボーカリスト」としての練習もスタートする。1997年5月よりアローミュージックスクールのボーカルレッスン生として古屋さと子氏に師事し、スタンダードジャズを中心に、ボサノバ等の幅広いレパートリーを習得。そして活動の場所を、京阪神のライブハウスやホテルラウンジのステージ等々に求め、ライブ出演を始める。
その後、大きな病いを患うこととなり、つまずくも、その際に「どう生きるかが大切と思った。命を授けてくれた両親に歌声を残そう」とCD製作を思い立ち、紆余曲折を経ながらも精一杯の努力で、昨年、12/25に晴れて、素晴らしい透明感溢れるクリスタルのような歌声と名曲の数々が収録された1stアルバム「カレント」を発売する。その後も辛い治療の日々は続くものの、7/16(祝・海の日)には大阪ブルーノートにて「サマーライブ」を開催。大成功を収め、またその模様はテレビなどのメディアを通じ大々的に報じられてはさらなる注目を集める。10/17には東京・赤坂のノヴェンバーイレブンスで横田明紀男バンドとのコンサートを予定していたが、その後の体調不良から断念。そして11/8(木)午後3時、「がん性腹膜炎」のため、神戸の病院にて永眠。享年35歳。

6. Forgotten Doll(人形の家)
7. You’ve Got A Friend
ユーヴ・ガッタ・ア・フレンド
8. Teach Me Tonight
ティーチ・ミー・トゥナイト
9. LOVE


最後に…。
11/10の姫路・クレリ野里ホールでの葬儀には参列できませんでしたが、私なりの思いをこめてメッセージだけはお送りしました…。
「命は尽きても、肉体は滅んでもあなたの歌は永遠に私達の心に灯を点すことでしょう。本当に有難う。そしてまた何時かお会いしましょう。
さようなら。」

慎んでmicoさんのご冥福をお祈りいたします。


そして、エンディングは何時もと同じく…(この番組が続く限りはこの曲は流し続けます。)

I’m a Fool to Want You
アイム・ア・フール・トゥ・ウォント・ユー

FM81.4 NISHIYAMATO
(SUN)21:00~22:00 ON AIR!! 

DJ
 PON-CHANG! T・KARAKAMA
(REQUEST-MESSAGE)
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FAX  0745-33-3601 
MAIL 〒636-8555 FM 81.4(ハイホー)

  


Posted by PONーCHANG!(ぽんちゃん) at 06:22Comments(0)ROCK・音楽